こんにちは!今回は第143回目になります!
今回は、『私は私のままで生きることにした』という本について書きたいと思います。
こちらの本、韓国人のキム・スヒョンさんのエッセイ本になります。
BTSのジョングクさんが愛読していることで有名ですね。
この本、仕事や私生活に疲れた人にぜひ読んでもらいたい本です。
筆者の言葉が、優しく、そして力強く、あなたをフォローしてくれます。
今回の記事では、この本の中から一部抜粋して紹介させていただきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
完璧な人生なんてない|私は私のままで生きることにした
筆者は中学3年生のとき、クラスの男子から、「きみは気楽そうでいいな」と言われたことがあったようです。しかし、筆者は親との仲について悩んでいたので、むしろ別の友達のことを羨んでいたよう。その子は、とても可愛い子で、みんな彼女と仲良くしたがっていました。ところが数年後、彼女に聞くと、「中3のころが一番辛かった」と。先生たちの差別と偏見のせいで死にたかったらしいのです。
韓国のドラマ『青春時代』の最終回では、1ヶ月の中国旅行に旅立つ主人公をみて、空港の職員たちが「うらやましい、今度は金持ちの家に生まれなきゃ」などとコソコソ話す場面がある。ところが、当の彼女は、長年植物状態だった弟が亡くなったあと、全財産の17万円を手に、今後の見通しなんてまったくないまま出発したのだった。
一見、完璧に見える友人も、どこかで大きな悩みを抱えているかもしれません。
僕の会社の同期でも、仕事がバリバリできるけど、それによるプレッシャーで悩んでいます。
Instagramなどで素敵な家族写真を投稿している芸能人も、数年後には離婚していたなんてことも多々ありますよね。
こちらに対して、筆者はこう語っています。
だからこそ、あなたが理解しないといけないのは、実は誰の人生もそれほど完璧でないということです。人はそれぞれ、傷や不完全さを抱えています。傷のない人生なんてない。
世の中が決めた正解に屈してはいけない|私は私のままで生きることにした
筆者がカナダ人の英語の先生と話した時のこと。彼女は、筆者に韓国に来てみて変だと思ったことを話してくれたようです。その一つは、韓国人は「Smart Student(かしこい生徒)」を「Good Student(よい生徒)」だと思っているという点だったそう。彼女が言うには、勉強ができなくても「Good Student」はいるし、勉強ができても「Good Student」でない場合もあるという。「Smart(かしこい)」=「Good(よい)」という等式に彼女は疑問を持っていた。
「いい暮らしをする」という言葉にも、それと似たような問題がある。「いい暮らし」には、経済的な基盤の他にも、健康的な身体とよい人間関係、人生の哲学、芸術を楽しめる審美眼、仕事で得られるやりがいなど、さまざまな価値がある。でも、私たちにとっていい暮らしとは、ただ「お金持ちの暮らし」という意味だけで使われる。
これを読んで思ったことは、日本も全く一緒だなと。
僕の学校では、『行動評価』というものがあって、上から秀・優・良・可・不可のように定められていました。
成績によって関係がないこの行動評価も、やっぱり成績上位者は、それなりの評価をもらっていました。
僕なんか、そこそこ真面目な生徒だったのに、ほとんどいつも「良」でしたね。
そういえば一回「優」をとった時がありました。
確かその時は学年で27位/180人とか成績をとった時で、やっぱり学業の成績が関係していましたね。
あの頃は、単純に嬉しかったけど。
もう一つのいい暮らしについても。
日本でもCMとかの家は、とっても広くて家族がいて。
むしろ、それ以外のCM見たことないですよね?
独身を謳歌するような暮らしであってもいいんじゃないかな?と思います。
何か世の中が、「正解はこう‼︎」というように押し付けられているような気がしますね。
これに対して筆者は、こう語っています。
もしも社会があなたに正解を押し付けてくるなら、その理由を聞いた方がいい。不合理な採点に屈してはいけない。その正解の前におじけづいて、自分の価値を下げてはいけない。私たちは自分なりの答えを持つ権利がある。それは誤答でなく、各自にとっての正解だ。
ときには寄り道してみよう|私は私のままで生きることにした
精神科医のキム・ヒョンチョルは、ハンガリー、日本、韓国の共通点として、「寄り道が許されない社会」と言った。この三国は自殺率が高いという共通点がある。韓国では、寄り道は人生を台無しにするものと考えられて、タブーに近い。大学進学、就職、結婚、出産、マイホーム購入などのミッションを「適齢期」という期限に合わせて実行しなければならず、そうでないと、親ががっかりし、自分は人生失格のレッテルを貼られ、社会的な孤立を心配しなくてはならない。その結果、韓国は最高の自殺率と最低の出生率という、二つの指標を持つことになった。
これに対して筆者は、こう語っています。
私たちが幸せになるために大切なのは、好きなだけ寄り道のできる自由と、お互いの寄り道を許容する寛大な目。お互いへの寛容と寛大さがあれば、私たちはこの不幸から逃れられる。みんな、もう不幸でいるのはやめよう。
韓国の話ではあるけれど、日本も大体同じような感じですよね。
個人的な話にはなりますが、僕は一般とされる人生のルートを辿っているように思えます。
そこそこの大学を卒業し、そこそこの企業へ就職。
25歳で結婚し、子どもを2人授かる。
とても順風満帆に見えますが、でもなんか息苦しくて、、、
なんなんだろうな、と思いながら生きてきました。
従兄弟がいるんですけど、彼は美容師でした。
それが思い切ってカンボジアに行って、全く違う仕事をしています。
現地で結婚して子どももいます。
なんか人生楽しんでるなーなんて、時に羨ましく思えちゃったりするんですよね。
だからこそ、今回、ちょっと人生の寄り道してみようと思って、思い切って1年8ヶ月の育休を取ることにしました。
会社で、こんなに長く男性育休を取ったのは、僕が初めて。
まだ始まったばかりだけど、色々なことをしようとワクワクしています。
最後に
今回は、「私は私のままで生きることにした」という本について、書いてみました。
本書では、6つのパートに分かれていて、全70個の小項目があります。
今回は70個の中から印象に残った3つを紹介させていただきました。
とても印象的な3つでしたが、それ以外にも心に残るものがずらり。
韓国の本ですが、とっても親近感が湧くものばかりで、とっても読みやすかったです。
自分ってダメだな、なんて思う時には、ぜひ読んでみてください。
きっと、心がホッとして、自分に優しくなれるはずです。
以下の記事では、同じく韓国のエッセイ本「あやうく一生懸命生きるところだった」を紹介しています。
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