こんにちは!今回は第146回目になります!
今回は、『思い出ごはん』というテーマで書いていきます。
なぜ、この記事を書きたいかというと、PHP研究所書籍『思い出ごはん』を読んだからです。
こちらの本は、作家や料理研究家、デザイナーなどが、「思い出のごはん」をテーマに綴ったエッセイ集。
全75作収録しています。
これが本当に味わい深くて面白い!
ちょっぴり泣けてくる記事もありました。
なので、もし、この本に僕の記事も載せるなら、、、といった妄想全開で、今回僕もこの本に参加してみたいと思って記事を書きます。
今回の記事では、3作書かせていただきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
神保町 龍龍軒|高校時代の思い出ごはん
高校一年生の時、土曜日の授業が終わると、駆け足でその場に向かっていました。
向かった先にあるのが、神保町にある『博多龍龍件』。
ラーメン屋です。
当時、世間はゆとり教育で土曜授業はなかった時代でしたが、僕の通っていた高校では、土曜日は午前中だけ行われていました。
土曜日の4限が終わると、ダッシュで龍龍軒へ。
なぜ走っているのかというと、席を待ちたくなかったから。
僕の高校は中学も併設されていて、あわせて1000人程度。
その各々が、授業が終わるとごはんを食べに行きます。
もちろん、そのまま帰る人も多かったし、弁当を持ってくる人もいました。
でも、外食する人も結構居たんじゃなかったかな?
そんなわけで、お昼ごはんの争奪戦が始まっていましたね。
龍龍軒は、僕ら生徒の人気店の一つでした。
ラーメン一杯500円。
学生にはとっても良心的な価格でしたね。
10代のお腹はいつも腹を空かしています。
席を待つのなんて考えられない(今は、ダッシュの方が考えられないですけど、、、)
だから、われ先にと、4限授業が終わると急いで龍龍軒に向かっていました。
龍龍軒のラーメンは、豚骨ラーメン。
細めの中華麺に、薄い橙色の濃厚なスープが絡まって、これがまた本当に旨かったんだよなぁ、、、
部活のメンバーと、一緒になって食べていたことが、本当に懐かしいです。
高校2年生になると、学校が調布の方に移転してしまい、龍龍軒に足を運ぶことはなくなりました。
調布の方でも、色々とごはん屋さんに巡り会いました。
でも、龍龍軒を超えるような思い出はありません。
もしかしたら、あの頃、駆け足で向かっていた思い出も含めて『思い出のごはん』なのかもしれませんね。
今はもう閉店してしまった龍龍軒。
もう二度と食べれない龍龍軒のラーメンの味は、10代の思い出として、くっきりと心に刻まれています。
バリ島で食べたピザ|卒業旅行の思い出ごはん
大学の卒業旅行は、南の島『バリ島』に行きました。
ラクロス部の部活のメンバーと一緒に総勢17名の旅。
各々サングラスを買っていて、羽田空港から着用するようなはしゃぎっぷりでした。
バリ島までは、羽田空港から飛行機で8時間程度。
時差は確か1時間だったと思います。
バリ島では、海に行ったり、自転車で山下りをしたり、ラフティングをしたり。
これが本当に楽しかった。
人生の中でもベスト3には入る楽しい旅でしたね。
さて、ごはんの話。
バリ島の郷土料理を皆さんご存知でしょうか?
そう、『ナシゴレン』
僕らはバリ島に着いて初めて食べた食事もナシゴレンでした。
地元のローカルなレストランに入って、
「せっかくバリ島に来たからね。それっぽい料理を食べないと!」
なんて言っていたような気がします。
味はともかく、現地の料理を食べて満足していました。
ただ、その後鬼のようにナシゴレンが提供されるとは、想像せず、、、
バリ島には4泊5日いましたが、本当にナシゴレンばっかり提供されるんですよ。
どこへ行ってもナシゴレン。
ナシゴレン!
ナシゴレン!!
いや、いい加減飽きたわ…!
旅行の最終日、「もう、ナシゴレンはお腹いっぱい」というみんなの気持ちが合致して、向かった先がイタリアンレストランでした。
ここで提供されたピザが、なんとまぁ旨いこと!
薄味のナシゴレンに飽きていた僕らは、チーズたっぷりの濃厚なピザを夢中で食べました。
きっと、日本で普通に食べていたら普通のピザ。
でも、バリ島で食べたピザが、今までで一番うまかったな〜。
おばあちゃん家のカツサンド|家の思い出ごはん
祖父母の家は、東京都大田区にあります。
僕ら家族は横浜に住んでいましたので、1時間程度で行ける距離でした。
10時ごろに出発し、お昼ごはんを食べ、なんやかんや過ごして夜ごはんも一緒に食べて帰宅する。
そんな過ごし方を、小学生の頃までは月に1回くらいしていたような記憶があります。
お昼ごはんの定番はカツサンド。
近所の肉屋さんでカツを買ってきて、それに中濃ソースをかけます。
そして、バターをたっぷり乗せたトーストで挟むだけ。
ものすごくシンプルなのですが、それがとっても美味かった。
お昼ごはんのメインは、ほとんど毎回カツサンドでした。
中学に上がり、なかなか祖父母の家に行かなくなったとしても、たまに行った時にはカツサンドを用意してくれていましたね。
初孫の僕には、とびっきり甘いおばあちゃんでした。
社会人になり、僕は大阪へ。
当然の如く、祖父母の家に行く機会はめっきりと減りました。
行くのは、年末年始の親戚の集まりくらい。
その時は、カツサンドではなく、おせち料理を食べていました。
そんなめっきり行かなくなった祖父母の家ですが、最近は行く機会が増えました。
それは、僕に子どもができたから。
ひ孫に会わせるために、長期休みの際は、子どもと一緒に遊びに行っています。
ここで昼飯で出されるのは、やっぱりカツサンド。
でも、作ってくれるのは祖母ではありません。
祖母は84歳。
まだまだ元気なのですが、キッチンにいるのは僕の母と叔母にバトンタッチしていました。
変わらない食事と変わっていくキッチン。
数年後には、また大きく変わっていくでしょう。
あと何回顔を合わせるのか。
そう思うと、ちょっぴり切なくなってきます。
最後に
今回は、「思い出ごはん」について、書いてみました。
みなさんも“思い出ごはん”ってありませんか?
例えば、学生時代によく行っていたお店であったり、旅行先のご飯であったり、家庭料理であったり。
今回僕が書いたのは、この3つなのですが、皆さんにも共感できるようなものがあるのではないでしょうか。
はじめに書きましたが、PHP研究所書籍『思い出ごはん』には、このようなエッセイが75作品あります。
エッセイ好きにはたまらない本だと思います。
ぜひ読んでみてください。
最後に、以下の記事では、料理といえば古内一絵さんの小説『マカンマラン』を紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。
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