こんにちは!今回は第126回目になります!
今回は、青山美智子さん著『赤と青とエスキース』という小説について!
『赤と青とエスキース』 は、2022年本屋大賞第2位に選ばれた作品です!
読み終わった後、また最初から読みたくなる物語で、見事に伏線が回収されています。
とっても面白い小説でした!
今回は、こちらの本について、小説のあらすじとレビューを書いていこうと思います。
ネタバレするとつまらないので、注意しながら書きますね。
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
『赤と青とエスキース』|あらすじ
『赤と青とエスキース』は、4章の短編小説+エピローグで構成されています。
第1章の『金魚とカワセミ』では、オーストラリアのメルボルンに留学したレイの物語が描かれています。
レイは、現地の日本人ブーと恋人となります。
でもそれは、期間限定の恋。
「レイが日本に帰国するまでの期間限定の恋」ということをブーから提案されて、承諾します。
レイの帰国が近づいたある日、ブーは「絵のモデルになってくれないか?」とレイに頼みます。
友人のジャック・ジャクソンがレイの絵を描きたがっているからと。
このジャック・ジャクソンが描いたレイの絵こそが、本のタイトルにもなっている『エスキース』。
『エスキース』は、その後の各章に登場します。
一見バラバラに見える4章の物語。
エピローグで、最後にピースがピタリとハマったように、キレイに伏線が回収されていました。
とっても心温まる大人の恋愛小説ですね。
『赤と青とエスキース』|レビュー
ネタバレしたらつまらないので、気をつけて書きたいと思います。
小説のタイトルにもなっている『赤』と『青』について。
各章には、それぞれ『赤』と『青』が必ず登場します。
第1章では、「金魚」と「カワスミ」
第2章では、「東京タワー」と「アーツ・センター」
第3章では、「トマトジュース」と「バタフライピー」
第4章では、「赤鬼」と「青鬼」
ここの対比がとってもオシャレ。
そして、それぞれの章では2人の主要人物が登場します。
2人の人物とタイトルをリンクさせているのも、非常に洒落ています。
例えば第1章の「金魚」と「カワスミ」について。
金魚はレイ。カワスミはブーを表しています。
金魚のように鮮やかな赤いブラウスを纏ったレイ。
カワスミのように優しさと臆病さを持ったブー。
他の章でも、このように対比がなされています。
この作品の醍醐味は、やっぱりエピローグの伏線回収。
でも、要所にある作者のこだわりが、この物語を、更に素敵に仕上げていますね。
最後に
今回は『赤と青とエスキース』について書いてみました。
ネタバレしないように気をつけて書くと、本当にレビュー記事を書くのが難しくて、、、
作品の良さがあまり伝えられなかったと思います。
でも、本当にこの作品は素敵なので、ぜひこちらの本、実際に手に取って読んでみてください。
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ちなみに、2022年本屋大賞第2位は『赤と青とエスキース』ですが、2022年本屋大賞第1位は、『同志少女よ、敵を撃て』です。
以下の記事では、『同志少女よ、敵を撃て』についてレビュー記事を記載しています。
ぜひあわせて読んでみてください。
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