こんにちは!今回は第152回目になります!
今回は、「光のとこにいてね」という小説についてのレビュー記事です。
今回の記事は、読了した方に向けての記事なので、ネタバレ含みます。
ご注意ください。
すでに「光のとこにいてね」を読んだ方!
とっても面白い小説でしたね!
今回は、こちらの本について、面白いと思ったポイントや、印象的だったことを書いていこうと思います。
一緒に共感してくれたら嬉しいです!
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
光のとこにいてね|面白かったポイント
それでは、まず「光のとこにいてね」の面白かったポイントを書いてみたいと思います。
僕が思うに、一番作者が描きたかったのは、「子どもは親の都合に振り回される」ということなんじゃないかな?と思います。
“子どもは親を選べない”といいますが、まさにその言葉通り。
物語全体を通して、親に対しての葛藤が非常にうまく描かれていて、見事に構成されています。
だからこそ、物語にどっぷり浸かってしまいますね。
他にも色々と面白いポイントがありましたが、子どもから見た親との関係が、この小説の醍醐味かなと思います。
光のとこにいてね|印象的だったこと
僕が印象的だったのは、432ページから433ページにまたがるこのセリフ。
いま渦中にいる子どもに『大きくなったら親なんか気にならなくなる』って言ったところで希望にならない、むしろ逆だと思う」
その時、その瞬間を生きている子どもに、時間の効能を説くのは残酷だ。
小説『光のとこにいてね』より引用
みなさん、いかがでしょうか?
まず、“大人になったら親なんか気にならなくなる”という点について。
僕は半分正解で半分違うのかな、と思います。
半分正解というのは、大人になったら親の都合で振り回されることは、少なくなるから。
もちろん、人によるのでしょうが、少なくとも子供時代よりは、影響は少なくなるでしょう。
でも、全部が全部、親なんか気にならなくなる。とは言えないのかな?と思います。
僕は現在32歳で、すでに子どももいますが、未だに親の言動って気になっちゃったりします。
主人公の結珠も、そこら辺は割り切れない部分があったのでしょうね。
そして、“その時、その瞬間を生きている子どもに、時間の効能を説くのは残酷だ”という点について。
これは、親として染みましたね。
ついつい、「大人になったら分かるよ」なんて言ってしまいそうです。(実際言われてきたような気がします)
「時間が解決してくれる」なんて使い古された慰め言葉ですが、そういえばこれで救われたことはないかも。
そう考えると、真剣に“今”に向き合ってあげられる親になりたいし、そういった大人でありたいな、と思いました。
最後に
今回は、「光のとこにいてね」についてレビュー記事を書いてみました。
親との関係性が割り切れない人も多いでしょうし、そういった方には突き刺さる小説なのではないかと思います。
ちなみに、みなさん、ラストどうでしたか?
うーん、これは賛否両論あるだろうな。。。なんて思いながら僕は読み終わりました。
色々な意見があるとは思いますが、タイトル通りキラキラした作品なのは間違いないでしょう。
さて、最後に、『光のとこにいてね』は、 2023年本屋大賞第3位でした。
この名作を上回った本屋大賞第1位は『汝、星の如く』です。
以下の記事では、『汝、星の如く』についてレビュー記事を記載しています。
ぜひあわせて読んでみてください。
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