こんにちは!今回は第128回目になります!
今回は、瀬尾まいこさん著『そして、バトンは渡された』という小説について書いていこうと思います。
『そして、バトンは渡された』 は、2019年本屋大賞に選ばれた作品です!
さすが本屋大賞受賞作品!とっても面白い小説でした!
今回は、こちらの本について、小説のあらすじとレビューを書いていこうと思います。
ネタバレ、ご了承ください。
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
『そして、バトンは渡された』|あらすじ
この物語の主人公は、高校2年生の森宮優子。
彼女は、産まれた時は水戸優子で、その後、田中優子になり、泉ヶ原優子を経て、現在森宮優子と名乗っています。
そう、主人公の優子は、大人の事情に振り回されることもあり、家庭の形態が17年の人生で7回も変わっています。
こんな複雑な環境で育ちつつ、小説の冒頭は、こんなフレーズからスタートします。
“困った。全然不幸ではないのだ”
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、優子は、出会う家族皆に愛情をいっぱいに注がれながら育ってきました。
現在は、37歳の血の繋がらない父親“森宮さん”と二人暮らしをしています。
どのような経緯で、今の家庭環境になっていったか。
小説では、現在のことが進行しつつ、過去を所々振り返ることにより、優子の人生の全貌が徐々に分かっています。
『そして、バトンは渡された』|バトンの意味の考察
小説のタイトルにもなっている“バトン”。
このバトンの意味は、主人公の優子自身になると考察します。
優子というバトンを、水戸さん(本当の父親)、梨花さん、泉ヶ原さん、森宮さん、と、繋いでいきました。
愛情たっぷりに。
そして、そのバトンを最後には、優子の結婚相手である早瀬くんに繋いでいく。
小説のラストシーンである、森宮さんが優子とバージンロードを歩くシーンは、まさに新郎へバトンを渡す瞬間です。
と、考えるとですよ!
この小説のタイトル『そして、バトンは渡された』
とっても素敵なタイトルだと思いませんか?
森宮さんの目線で、“今まさに”父親としての役目を全うした臨場感があります!
めちゃくちゃいいですよね!
きっと娘を送り出す父親とは、こんな心境なんでしょうか。
想像するだけで泣けちゃいます。
僕の娘は4歳と3歳なので、まだまだ先の話ですけどね。
『そして、バトンは渡された』|レビュー 水戸さん可哀想過ぎませんか?
この小説、さすが本屋大賞を受賞したことあって、とっても爽やかで、大好きな小説の一つです。
でもね、一つ言いたいことが。
水戸さん可哀想過ぎませんか??
この小説、優子と森宮さんを中心に、わりとポップで軽快に小説が書かれています。
みんないい人だし。
理解力あるし。
なので、みんな幸せそう。
優子自身も、“困った。全然不幸ではないのだ”と思ってるし。
でもね、水戸さん(優子の本当の父親)だけは、本当に可哀想なんですよ。
ことの発端は、優子が10歳のとき。
水戸さんは、ブラジルに転勤になります。
優子は、父親と一緒にブラジルに行くか、後妻の梨花さんと日本に残るか、選択することになります。
結局、優子は、梨花さんと日本に残るわけです。
その後、本当の父親である水戸さんとは、縁が切れてしまいます。
なぜ、縁が切れてしまったのか。
小説では最後、その理由が明かされてます。
理由は、後妻の梨花さんが、優子が送ろうとしていた手紙を出さず、水戸さんからの手紙を渡さなかっただけだったのです。
優子が心変わりしてブラジルに行っちゃうのが怖くて。
なんじゃそりゃ。
結局、水戸さんが優子と再会するのは、優子が結婚式を挙げる時。
10年以上も疎遠になってしまっているんです。
「えー、水戸さん可哀想過ぎるやろ!」
僕は、出張で1日娘に会えないだけで寂しくなるのに、10年なんて考えられないですね。
水戸さん可哀想。。。
最後に
今回は『そして、バトンは渡された』について書いてみました。
ネタバレ含みの記事になりましたので、まだ読んでいない方には、ごめんなさい。
ちなみに、こちらの本、Amazonのaudible聴き放題の対象作品です。
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ちなみに、2019年本屋大賞は『そして、バトンは渡された』ですが、翌年、2020年本屋大賞は、凪良ゆうさん著の『流浪の月』です。
以下の記事では、『流浪の月』についてレビュー記事を記載しています。
ぜひあわせて読んでみてください。
また、『そして、バトンは渡された』は、永野芽郁さん×田中圭さん×石原さとみさんの豪華キャストで、映画化されています。
映画『そして、バトンは渡された』はHuluで配信しているようです。
2週間無料で見れますので、良かったら一度登録して、映画を鑑賞してみてください。
小説とはまた全然違う描かれ方をしているみたいですよ!
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