Vol.172 物流の2024年問題とは?中学生にも分かりやすく解説!

物流の2024年問題を分かりやすく解説 知っておきたい社会の話

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こんにちは、みなさん!

みなさんは、オンラインショッピングやスマートフォンでの注文を利用した経験はありますか?

おそらく、みなさんの大半が経験されているでしょう。

その便利なシステムを支えているのが、物流。

物流とは、商品やサービスを効率的に輸送・配送するためのシステムです。

しかし、物流業界には「物流の2024年問題」と呼ばれる大きな課題が待っています。

では、物流の2024年問題とは一体何なのでしょうか?

中学生でも分かりやすくお伝えしていきます。

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物流の2024年問題とは

物流の2024年問題とは

物流の2024年問題とは、2024年に物流業界が直面するであろう課題のことを指します。

これに関連するのが、働き方改革関連法です。

働き方改革関連法によって、2024年4月から「自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制」が適用されます。

かんたんに言うと、以下の通りです。

物流の2024年問題
  1. トラックドライバーの労働時間が短くなる
  2. 輸送能力が落ちる
  3. モノが運べなくなる

そうした可能性が懸念されており、このことを「物流の2024年問題」と言われています。

物流の2024年問題の背景

物流の2024年問題とは

みなさん、トラックドライバーのお仕事について、どのような印象を受けますでしょうか?

“大変そうだな”

と、思う人も多いと思います。

事実、これまでトラックドライバーの労働環境は、長時間労働の慢性化という課題を抱えていました。

理由の1つは、若手不足と高齢化による労働力不足。

また、EC市場の急成長による宅配便の取り扱い個数の増加も大きな要因です。

これにより、長時間労働が常態化していたのです。

上記の法律によって、労働時間の上限を設定することでトラックドライバーの労働環境を良くしようという狙いがあります。

物流の2024年問題の問題点

物流の2024年問題とは

一見、物流業界がホワイト化する良いきっかけとなるように思われます。

この法施行によってどのような問題が生じるのでしょうか。

物流業社の売上・収益減少

一つ目は、運送・物流業者の売上、利益が減少する問題です。

規制により、1日に運べる荷物の量が減るため、運賃を上げなければ収入が減少してしまいます。

「えっ、それなら運賃を上げたらいいんじゃないの?」

そんな声が聞こえそうですが、これはまた非常に難しいのです。

なぜなら、競争相手がとても多いから。

物流業界の参入障壁は、他の業界と比べるとかなり低いんです。

そのため、運送業者は、6万社を超えているといわれています。

なので、価格交渉をしようとなると、

「じゃあ、別の業者に頼むわ」と、鞍替えされかねない恐れがあります。

ドライバーの収入減

物流の2024年問題とは

二つ目は、労働時間の減少によりドライバーの収入が減少するという問題です。

トラックドライバーは走行距離に応じて運行手当が支給されます。

本来であれば走れば走るほど収入が増えるのですが、労働時間の規制により走れる距離が短くなれば、収入が減少してしまいます。

収入が低いとなれば離職に繋がる可能性もあり、労働力不足に拍車がかかる恐れもあります。

つまり、2024年問題とは、トラックドライバーが不足し、物が運べなくなるのでは、という懸念が現実的なものとなっているということです。

物流の2024年問題への対策

物流の2024年問題対策

物流の2024年問題への対策については、以下の通りだと考えられます。

ドライバーの給与改善

実は、トラックドライバーの年間所得を全産業の平均と比べると、大型トラックの場合は26万円、中小型トラックの場合は58万円、平均よりも低くなっています(出典:「統計からみる運転者の仕事」|厚生労働省)

処遇を改善しないことには、人手不足は加速する一方です。

ここに関しては、国と企業が協力して、支援していく必要があると考えられます。

輸配送効率の向上

物流の2024年問題対策

限られた時間の中、効率よく荷物を配送しなければいけません。

そこで、改善したいのが、積荷の待機時間

これは、物流業界の大きな問題となっているので、そこを改善できればいいですね。

積荷の待機時間によって、実際は働いていないけど、拘束時間が増えるなんてことが頻発しているようです。

荷主企業への理解を促進する

あとは、荷主企業への理解の促進。

実際、こうした問題は、事情を相手方に理解してもらうことが必要なのではないかと考えられます。

2024年問題は、非常に大変な状況ですから、トラック業界だけで解決できるものではなりません。

先ほどの積荷の待機時間もそうですが、トラック業界に向けた配慮が必要になっていくと思います。

最後に

物流の2024年問題対策

今回は、「物流の2024年問題」について書いてみました。

いかがでしょうか?

この法律は、2024年4月に施行されることもあり、もう目の前に迫ってきています。

これから、もっともっと現実的な問題として直面してくると思うので、この記事がみなさんの理解につながったのなら幸いです。

実は、僕は大学生の頃に、クロネコヤマトでアルバイトしていたことがあります。

実際に働いて思ったことなど、非常にリアルに書いていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

この記事を書いた人
komo

ちょっぴり繊細長女・マイウェイ次女・甘えん坊ベイビー長男・石橋を叩き気味な妻と暮らす32歳会社員👨
そんな私の毎日をブログで発信中。
自分の不器用さに呆れながらも、なんとか日々平凡な暮らしをしています。
小説を読むのが好き📕
2025年4月まで育休予定🧑‍🍼

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