こんにちは!今回は第130回目になります!
朝井リョウさん著『正欲』が2023年秋に映画化されるようです。
そのため、今回は、『正欲』の原作小説のあらすじを解説していきたいと思います。
映画を楽しみにしている人!
原作はどんなものか気になりませんか?
現在(23年7月)公開されているキャストとともに、ご紹介します。
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
『正欲』|主な登場人物/キャスト
寺井啓喜(てらい・ひろき)…稲垣吾郎
横浜検察庁に務める検察官。
小学校不登校の息子を持つ。
息子が、世間から断絶されてしまう可能性を恐れている。
桐生夏月(きりゅう・なつき)…新垣結衣
岡山のショッピングモールの寝具店で働く契約社員。
特殊性癖を持ち、そのことを世間に隠して生きている。
周りと関わることが苦手。
佐々木佳道(ささき・よしみち) …磯村勇斗
夏月の中学時代の同級生。
夏月と同じ性癖を持ち、それを共有する。
のちに、夏月と手を組む。
諸橋大也(もろはし・だいや)…佐藤寛太
ダンスサークルに所属する大学生。
準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ。
誰にも心を開かずに日々を過ごす。
神戸八重子(かんべ・やえこ)…東野絢香
大也と同じ大学に通う大学生。
学祭実行委員として『ダイバーシティフェス』を取り仕切る。
大也に対して、密かに好意を寄せる。
『正欲』|原作小説あらすじ
『正欲』は、さまざまな人の視点から、3つの異なるストーリーが描かれています。
まずは、寺井啓喜(役:稲垣吾郎)から。
彼の息子泰希が、不登校という状況下から物語は始まります。
検事という職業柄、彼は知っているのです。
事件を起こす人物のほとんどが、社会のルールから逸れた者たちであることを。
息子には、学校生活に戻ってほしい。
しかし、息子は学校に戻ることなく、ユーチューバーとして活動を開始していきます。
続いて、桐生夏月(役:新垣結衣)。
彼女は、ショッピングモールにある寝具屋で働く契約社員です。
特殊な性癖を持ち、世間から理解されないことを自覚しているため、人とはあまり関らずに生きてきました。
しかし、偶然にも同級生である西山修・亜衣子夫妻と出会い、同窓会に誘われます。
そして、佐々木佳道(役:磯村勇斗)と再会。
夏月と佳道は、中学生の頃、お互いの性癖に関する秘密を共有しています。
同窓会ののち、彼らは世間から外れる者同士、協力しながら生きていきます。
そして、学祭実行委員であり、大学生の神戸八重子(役:東野絢香)。
彼女の目標は、「ミスコンの廃止」。
諸橋大也(役:佐藤寛太)が所属するダンスサークルを目玉企画として、『ダイバーシティフェス』を計画します。
八重子は、大也に好意を抱きますが、なかなかうまく進みません。
それは、大也がある秘密を抱えているから。
以上、異なる3つのストーリー。
しかし、物語はやがて『児童ポルノ摘発』という一つの事件に、繋がっていきます。
『正欲』|原作小説レビュー
原作小説のレビューを、僕なりに書かせていただきます。
この小説のテーマ、『ダイバーシティ』について。
昨今、LGBTQなどが話題になり、性に対する理解は、進んできていると思います。
同性同士の恋愛は、“気持ち悪い”という風潮よりも、微笑ましい。
象徴するかのように、「おっさんずラブ」の大ブームがありました。
多くの人が、同性愛に対して、受け入れられています。
しかし、この小説で描かれているのは、LGBTを超えた性に対して。
この小説では、性の対象が、「ヒトではなく、別の物体である」人物が描かれています。
実際の世の中にいるかどうかは分かりません。
あくまで小説の中の話なのかもしれません。
けれども、僕らが想像もできないような性癖を持つ人が、もしかしたらいるのかもしれない。
そう思うだけで、まるで、正面からの攻撃に対して待ち構えていたのに、横っ腹を弾丸で撃ち抜かれるような。
そんな感覚になりました。
朝井リョウ著『正欲』は、まさに超衝撃作です。
この超衝撃作が、映画でどう表現されるのか。
映画の公開が待ち遠しいですね。
まだ原作小説を読んでいない方!
小説を読んでみてください。
この衝撃を、本で味わってほしいです。
きっと、あなたのダイバーシティーに対する考え方が変わるはず!
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