こんにちは!今回は第132回目になります!
今回は、「職場のストレスを抱えている男性」に向けての記事になります。
みなさん、『男はなぜこんなに苦しいのか』という本を、ご存知でしょうか?
著者は、医学博士で心療内科医、産業医の海原純子さん。
今回の記事では、この本に書かれている内容をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
職場でストレスを抱えている男性のみなさんに向けて、少しでも、お役立ちになれば幸いです。
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
海原純子さんが本書を書く理由
まず、なぜ女性の海原純子さんが、「男はなぜこんなに苦しいのか」というタイトルの本を出したのでしょうか。
それは、「現場の男性に“限界感”をひしひしと感じるから」だそうです。
男性のみなさん!
突然ですが、「男らしさ」とはどんなイメージでしょうか?
“愚痴を言わない“
“黙って仕事する“
“へこたれない“
“辛さを吐き出さない“
こんな感じでしょう。
そうした“男らしさ”の呪縛から抜け出せない人は、多いのではないでしょうか?
「心の病気=弱い人間がかかる」という誤解もされている方も多いです。
本書では、こうした男らしさの呪縛から抜け出し、ストレスに強い自分になるための方法を伝授してくれています。
それでは早速、いくつかご紹介させていただきます。
上司がストレス原因のとき
まずは、上司がストレス原因のときについてです。
みなさんの中にも、上司との関係性で悩む方は、多いのではないでしょうか?
もし、あなたが上司とうまくいかず、レッテルを貼られ日々チクチク嫌味を言われるような状況の場合。
大事なことは、「自分の尊厳を守ること」です。
まずは、体を「自信と尊厳を保てる」姿勢に整えていくこと。
“誰でもきちんと挨拶すること”
“声が小さくならないようにすること”
“姿勢を良くして過ごすこと”
次にすることは、「感情」と「事実」を分けること。
例えば、「何をやってもダメだな」という発言は、感情の発言です。
感情の発言は、心の中のゴミ箱に入れましょう。
最後には、イメージトレーニング。
あなたの周りにはバリアが出来ていて、悪意の矢が刺さることなく、折れていくイメージをしましょう。
そう思うと、スッキリするようです。
忙しさがストレス原因のとき
仕事を進めていく上で、自分ばかりに業務が集中していることがありませんか?
そんなとき、「これ以上は無理です!」と素直に伝えられたら、どんなに楽だろうか、と思ったことがある人は、きっと多いはずです。
結局、断れずに仕事を引き受けてしまう。
そうしていくうちに、精神的にも肉体的にもボロボロになるケースが多いようです。
ここで大事なことが、状況を伝えること。
「状況を伝えることは、事実を伝えることだから、締め切りを伸ばす交渉をするなどは、悪いことじゃない」とのことです。
ストレスを抱える中間管理職の方へ
中間管理職の方は、なぜそのポストを得たのかを一度考えてみましょう。
- 人との協調性がある
- 仕事をモーレツにこなす
- 素早くスピーディに仕事を進める
- 押しが強い
- 面倒見がよく若手に信頼されている
- 我慢強く粘り強い
- 自他ともに厳しく理想が高く責任感が強い
ご自身を客観的に分析してみてください。
これは、あなたの武器であると同時に弱点となりストレス原因にもなります。
「人との協調性がある」「面倒見がよく若手に信頼されている」「我慢強く粘り強い」などの特徴を持つ人は、そのことが元でストレスに陥ることが極めて多いようです。
その場合、「自分を主語」にしてみるといいようです。
まずは、自分自身のスケジュール管理。
大事なのは、部下や上司に振り回されて時間を費やすのではなく、自分のコントロールのもとに、みんなをサポートする「意識」を持つこと。
自分を「主語」にしてコントロール感を持つことは、心の健康の上で大切なようです。
そして、同年代の中間管理職との交流。
ストレス対策で大事なのは、サポートし合う仲間の有無です。
ピアサポート(似た境遇の人によるサポート)は、アメリカではとても重視されているようです。
ぜひ、ピアサポート仲間を作ってみてください。
結局ストレスはどうしたら消えるのか?
本書の最終章には、「結局ストレスはどうしたら消えるのか?」が書かれています。
結論、これは「何を食べたら健康になりますか?」と同じくらい漠然としているようです。
ただ、健康を維持するために共通しているのが「水」であるように、メンタルヘルスを維持するのに、不可欠なのは以下の5つ
- 深呼吸
- 適度に体を動かすこと
- 睡眠
- 気持ちを話せる仲間や家族
- 自然とのふれあい
上記のものを整えるだけで、かなり改善するようです。
そして、次の段階では、自分自身に何が必要か考えてみるステップに進みます。
「リラックスしていい気分になったり、集中して嫌なことを忘れられること」
そんな気分になる場所やことをリストアップしてみましょう。(※酒タバコギャンブル歓楽街を除く)
これらが、回復力の処方箋のようです。
その場所へ行ったり、夢中になれることをして、ストレスへの回復力を養ってみてください。
最後に
今回は、海原純子さん著「男はなぜこんなに苦しいのか」をご紹介しました。
男性のみなさん、社会の荒波に揉まれていくと、時に挫けたりすることありませんか?
僕自身、何度も何度も辛い思いをしてきました。
本書を読んでいていて、「あー、なるほどな」「分かる分かる」なんて、自然と呟いてましたね(笑)
まだこちらの本を読んでいない方がいらっしゃいましたら、ぜひ読んでみてください。
また、本当に辛い方は、カウンセリングを一度受けてみてくださいね。
一人で悩むよりも、スッキリしますよ。
最後に、以下の記事では、幸福(ウェルビーイング)について、記事を書いています。
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