Vol.92 同志少女よ、敵を撃て |あらすじとレビュー・感想

同志少女よ、敵を撃て 小説レビュー

※この記事にはプロモーションが含まれています。

こんにちは!今回は第92回目になります!

今回は、「同志少女よ、敵を撃て」という本について書きたいと思います。

読んだことある方も多いのではないでしょうか?

本屋でも平積みされていましたね。

僕は図書館で90人待ちの末、やっと先日借りることができました。

この「同志少女よ、敵を撃て」は、第二次世界大戦時の独ソ戦の話です。

非常に素晴らしい作品でしたので、今回ブログに書きたいと思いました。

ぜひ最後までご覧ください。

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「同志少女よ、敵を撃て」あらすじ

同志少女よ、敵を撃て あらすじ

先述の通り、こちらの本は、第二次世界大戦時の独ソ戦の話です。

主人公は、ソ連の農村で暮らすセラフィマ。

彼女は急襲したドイツ軍によって、母親をはじめ村の仲間たちを失いました。

自らも射殺される寸前、赤軍(ソ連軍)によって、命を救われます。

家族も住む場所も失ったセラフィマは、赤軍の女性兵士イリーナに「戦いたいか、死にたいか」と問われ、兵士(狙撃兵)になる決意をします。

同じ境遇で家族を失い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちと共に訓練を重ねたセラフィマ。

彼女は、やがて独ソ戦という、両国合わせて3000万人近くが命を落とす戦争の最前線で戦うようになります。

「同志少女よ、敵を撃て」感想

「同志少女よ、敵を撃て」感想

この物語では、最前線の戦いの中で起きる戦闘シーンや、それによって引き起こされる感情が非常に細かく描写されていて、戦争のリアルを戦慄と共に感じました。

印象的だったのは「戦争が人を変えてしまう」こと。

優しかった人たちが、人を狙撃する快感に浸ったり、女性への辱めを躊躇わずに行えるようになったりしました。

戦争という異常な状況の中で、人はこうも愚かになってしまうのかと感じました。

人が人を人として扱わなくなる戦争は、やはり異常です。

人殺しは何も相手だけでなく、自分の中の理性も殺してしまうのだなと思いました。

大祖国戦争とは

大祖国戦争とは

第二次世界大戦の独ソ戦は、ロシアの人たちから「大祖国戦争」と呼ばれます。

これは、ナチスから国を守るという意味で国民を鼓舞する意味で付けられたそうです。

1941年6月22日から1945年5月8日まで約4年の戦いで、ソ連では2000万人以上が死亡したと言われています。

太平洋戦争で亡くなった日本人は約300万人と言われているので、独ソ戦での死者の多さに驚愕しますね。

今日でのウクライナ戦争で、改めて大祖国戦争がクローズアップされていますが、それを知るためにも「同志少女よ、敵を撃て」はぜひ読んでみてください。

最後に

同志少女よ、敵を撃て

今回は「同志少女よ、敵を撃て」について書いてみました。

いかがだったでしょうか?

日常が突如として壊され、戦争の舞台へ担ぎ出されること。

この物語は第二次世界大戦時ではありますが、今まさにウクライナ戦争の状況下でも実際に起こっていることです。

昨日まで主婦だった方が、ロシア軍に家族を殺され、仇を討つために兵士になったニュースも見たりしました。

今、平和な日常が非常に貴重なものなんだと認識すると共に、早期の戦争の終結、そして二度と戦争が繰り返されないことを願うばかりです。

ちなみに、こちらの本、Amazonのaudible聴き放題の対象作品です。

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